国際協力銀行(JBIC)、広島アルミニウム工業がメキシコで実施する自動車用アルミニウム部品事業に融資

・中堅・中小企業の海外事業展開を地域金融機関と連携して支援

 国際協力銀行(JBIC)は1月29日、広島アルミニウム工業(本社:広島県、田島文治社長)のメキシコ法人ASAHI ALUMINIUM MEXICO, S.A. DE C.V.(以下、AAMX、拠点案内)との間で、融資金額8,400千米ドル(JBIC分)を限度とする貸付契約を締結したと発表した。融資は、広島銀行との協調融資により実施するものであり、協調融資総額は12,000千米ドル。

 この案件は、AAMXがメキシコのグアナフアト州において実施する自動車用アルミニウム部品(エンジン及び変速機関連の鋳造部品)の製造・販売事業に必要な資金を融資するもの。

 広島アルミは、自動車用アルミニウム部品等の製造・販売事業を行う中堅企業で、2010年にメキシコに進出し、大手自動車関連メーカーに自動車部品を納入してきた。メキシコでは北米の自動車需要の回復を背景に、北米市場向け自動車用部品の生産拠点として需要拡大が見込まれているところ、同社は、主要取引先のニーズに応えるべく、メキシコでの更なる事業拡大を図っている。融資は、こうした広島アルミの海外事業展開への支援を通じて、日本の産業の国際競争力の維持・向上に貢献するもの。

 JBICは今後も、日本の公的金融機関として、様々な金融手法を活用した案件形成やリスクテイク機能等を通じて、メキシコ等の成長市場における中堅・中小企業を含む日本企業の海外事業展開を金融面から支援していく。

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