日本ロボット工業会は1月28日、「ロボット統計 受注・生産・出荷実績2020年10~12月期及び年間 【会員ベース】」を発表した。
10~12月期の受注額は2,223億円で前年同期比35.4%の増加、生産額は1,737億円で同7.8%の増加と、それぞれ前年同期を大きく上回った。受注額は四半期としては過去最高。国内向け出荷は依然勢いなく、主要業種、用途で減少し、5四半期連続の減少となった。
輸出は、実装用が同用途向け輸出額の半数以上を占める中国向けを中心にアジア向けで堅調。溶接用は 前年同期が低調だったこともあり対前年同期比で増加したが水準は依然低い。
2020年年間としては、受注額が7,255億円で前年比8.6増、生産額は6,587億円で同1.4増と、ともに前年を上回る結果となった。会員と非会員を含めた年間受注額は前年比約4.7増の8,500億円、生産額は前年並みの7,790億円を見込んでいる。
2020年は、国内、輸出を問わず、新型コロナウイルス感染症( COVID-19 の 影響を大きく受けた1年となった。経済活動の停滞、投資意欲の 減退 により、産業全体で減少傾向となった。水面下では地政学的リスクもくすぶる 不安定な状況の下 、 半導体関連など 一部用途や、中国を中心とした一部 仕向け地が需要を牽引し、年後半からは他用途、仕向け地でも下げ止まりの傾向がみられた。
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