・銅箔に特化した圧延機で最小厚 0.006 mm を保証
・最高速度毎分 800 メートルでの安定した圧延
・すべての機械設備、電気設備、形状および厚さの制御機器を供給
プライメタルズテクノロジーズ(Primetals Technologies、以下、PT社)は1月28日、中国の山西北銅新材料科技有限公司 (以下、NC 社)から山西省運城市にある生産現場への銅箔可逆式圧延機を受注したと発表した。圧延ライン は、特に非鉄素材の金属箔を圧延するために設計されたクラスター圧延機(X-Mill)で構成され、安定 して非常に効率のよい生産を実現している。稼働開始は 2022 年を予定している。
中国山西省運城市に本社を置くNC社は、銅の採掘、精錬、加工を行っている。この圧延機では、入 側の厚さ 0.3 mm で C10200 および C11000 の銅を圧延し、最小厚 0.006 mm の銅箔を製造する。最高速度毎分 800 メートルで、幅 350~660 mm の銅箔を加工できる。最大コイル重量は3トンになる予定。
PT社は、機械電気設備及び自動化設備のエンジニアリング、製作、供給、据付け及び試運転指導を担当する。PT社が供給する X-Mill の支持ロールは一体型で、最高の動作性能を約束し、分割型支持ロールで構成される12Hi 圧延機や 20Hi 圧延機と比べてメンテナンスが容易。
PT社は今までに銅箔用圧延機として 6 段 X-Mil 9台を複数の顧客に納入している。自動車用電子機 器における銅箔の需要が高まっている中、PT社はその需要を満たす他に類を見ない銅箔圧延機のサプラ イヤーとして高い評価を得ている。X-Mill は、PT社が開発した小径ワークロールの圧延機である。自動形状制御を搭載し、銅箔圧延向けに設計されている。上下各々に 2 本の平行に配置されたバックアッ プロールの間に小径ワークロールを配置し、前記上下各々2 本のバックアップロールで両側からワーク ロールを支える X 構成とすることで、ワークロールの水平たわみを抑制する。これにより、安定した 薄板ゲージ圧延が可能になる。
山西北銅新材料科技有限公司(NC 社)は、中条山有色金属集団有限公司の子会社である。中国山西省運城市にあり、操業開始は 2002 年、非鉄金属の精錬および精製を事業としている。同社では銅、亜鉛、鉛を生産している。同社の銅に関わる事業には、銅の精錬および精製、鉱石採掘、銅の生産、ならび にリン酸プラント、硫酸プラント、銅棒プラントの操業が含まれている。
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