アイチコーポレーション、20年4~12月売上は横這いの405億円、営業利益は23%増の42億円

 ㈱アイチコーポレーションが1月28日に発表した2021年3月期第3四半期連結累計期間(2020年4~12月)業績によると、売上高は前年同期並みの405億66百万円となった。セグメント別には、特装車売上高は前年同期を2億92百万円(1%)下回る319億36百万円、部品・修理売上高は前年同期を3億28百万円(4%)上回る81億37百万円となった。利益面では、営業利益は前年同期を7億99百万円(23%)上回る42億54百万円、経常利益は前年同期を9億1百万円(24%)上回る47億40百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は前年同期を6億27百万円(20%)上回る38億25百万円となった。(数値表記は原文まま)

 2020年4~12月期における国内経済は、新型コロナウイルス感染症拡大の深刻な影響を被った。4~6月期に戦後最大のマイナス成長を記録したGDP成長率は、回復基調にあるものの、依然新型コロナウイルス感染症拡大前の水準を下回っている。個人消費も緊急事態宣言の解除に伴う経済活動の再開に加え、政策効果やマインドの改善により緩やかな拡大傾向にある一方、外出自粛の動きは根強く、先行き不透明な状況が続いている。

 日本国内の新規感染者数は第3波と言われる局面に入り、収束時期の見通しが立たない状況にある。加えて、欧米等各国でも感染が再拡大し、世界経済全体の先行きは不透明感が非常に強く、企業業績へのマイナス影響は長期化することが想定される。同社においても顧客・関係者、従業員の感染防止に留意しつつ事業展開しながら、全社をあげて原価低減と業務効率化に努めた。

 このような環境の中、4~12月期における特装車の販売については、電力業界および通信業界は前年同期に比べ売上が堅調に推移したものの、レンタル業界については設備投資に対する慎重な姿勢がみられた。

 なお、2021年3月期通期の業績予想は、売上高585億円(前期比0.3%増)、営業利益62億円(同5.9%増)、経常利益66億円(同6.1%増)、株主に帰属する当期純利益51億円(同3.6%増)と前回予想を据え置いている。

 アイチコーポレーションの2021年3月期第3四半期決算短信