住友商事は1月27日、東南アジアにおいて建設機械の販売・レンタル事業を行うAver Asia (S) Pte Ltd(以下、Aver Asia:エバーアジア)の株式100%を取得し、完全子会社化したと発表した。
東南アジアでは、インフラ整備や都市化による建設需要の拡大が見込まれており、建設投資は今後5年間のうちに倍増すると言われている。また、経済発展に伴う人件費の増加や安全意識の高まりに伴い、建設工事の機械化がさらに進み、建設機械は保有からレンタルへの移行が加速することが予想されている。
Aver Asiaは、シンガポール、マレーシア、インドネシア、タイをはじめとする東南アジア7カ国で建設機械の販売代理店およびレンタル事業を展開している。高所作業車やコンプレッサー、発電機を主力商品として取り扱っており、高品質かつ迅速なメンテナンス対応や、建設機械の保有からレンタルまで顧客のニーズに合わせたサービスを提供できることが強み。また、各国において、市場の成熟度によってビジネスモデルを変化させる地場密着型の事業展開を行っている点も特長の一つ。
住友商事は、Aver Asiaの買収を契機に、今後建設機械レンタル市場の成長期を迎える東南アジアにおいて事業の拡大に取り組むとともに、信頼性の高い建設機械の提供・普及を通じて、同地域における建設産業の安全性・生産性の向上に貢献する。
住友商事は、18カ国で建設機械販売、サービス代理店、建設機械レンタル会社を展開し、年間4,000億円超に上る堅固な事業基盤を有している。建設機械レンタルビジネスでは、日本・米国を中心に事業を展開しており、今後は日本・米国・東南アジアの3地域でのノウハウの相互活用や経営資源の最適配分を行い、さらなる強化・拡大を目指していく。
<Aver Asia概要>
本社所在地:シンガポール
従業員数:477名(19年12末時点)
拠点:16拠点
売上高:シンガポール$90Mil(19年12期 約70億円)
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