・グローバルな安定供給体制の確立と、新薬の開発・商用化の加速
アステラス製薬(本社:東京都中央区)は1月25日、生産子会社であるアステラス ファーマ テックの焼津技術センター(静岡県焼津市)内に、無菌製剤の製造ラインを新設することを決定、着工したと発表した。
今回の新ライン導入により、無菌製剤の製造ケイパビリティを拡張し、グローバルで安定した生産・供給体制を強化するとともに、新薬の開発・商用化を加速させる。焼津技術センターでは現在、主に商用および治験薬用の固形製剤の製造を担っている。今回、新設するのは、抗体医薬品の商用製剤と治験薬製剤の製造ラインで、それぞれ既存の建物内に整備する。着工したのは商用の製造ラインで、治験薬の製造ラインは2021年7月に着工する予定。総工費は約180億円を見込んでいる。
アステラス製薬では、Focus Areaアプローチに基づき、新たなモダリティとテクノロジーを活用した新薬の研究開発を進めている。新施設は、抗体製剤のみならず、高い技術が要求される今後の新しいモダリティ製剤にも対応可能な施設であり、自社製造ケイパビリティの向上と、開発から商用化までのシームレスで安定した生産体制の強化を目指す。
なお、2020年11月11日に発表した通り(https://www.astellas.com/jp/ja/news/22971)、アステラス製薬は、製品化までのプロセス開発の加速や生産技術の融合を目的として、アステラス ファーマ テックを2022年4月1日に吸収合併する予定。
本件による通期(2021年3月期)連結業績予想への影響はありません。