DMG森精機、全世界でカーボンニュートラル達成を目指す

 DMG森精機は1月12日、2021年、世界でカーボンニュートラルな事業活動の達成を目指すと発表した。

 DMG森精機はまず、欧州を拠点とするDMG MORI AGにて、自組織の事業活動にともなうCO2排出量に対し、国際的に認定された持続可能な気候保護プロジェクトへの出資によりオフセットすることで、2020年にカーボンニュートラルを達成した。2021年には、欧州に加え日本を含む全世界において、また、自組織の事業活動に加えて部品の調達におけるCO2排出量に対しても カーボンニュートラルの達成を目指す。これにより、調達から出荷までの全工程でカーボンニュートラル に生産された商品を顧客に届けることになる。

 2021年1月より出荷する全世界のDMG森精機機へ「GREENMACHINE (グリーンマシーン)」マークの表示を開始する。加えて、CO2排出量削減に対し、DMG森精機はこれまでにも太陽光発電設備の導入や各拠点における照明の低消費電力・長寿命LED への取り換え、先進的な暖房・換気・冷房システムの採用など、あらゆる面で取り組んできた。東京グローバルヘッドクォータ では、2020年4月よりCO2排出量ゼロの電力供給を開始しており、今後さらに国内の他拠点への導入を拡大していく。また、2021年秋頃には、DMG森精機伊賀事業所構内にCO2排出量ゼロの木質バイオマス熱電供給システムの設置を予定している。DMG森精機は今後も、CO2排出量の削減にも積極的に取り組んでいく。

 DMG森精機事業活動における 取り組みに加え、 サプライチェーン全体での CO2排出量抑制も推進する。

 DMG森精機ではこれまでに、専用の CELOS アプリケーションや LED ライトなどの 消費電力を抑えた部品、ブレーキエネルギー回生、ユニットのインテリジェント制御などを通して、長年にわたって工作機械のエネルギー効率を最適化し、CO2排出量を抑える取り組みをしてきた。今後もDMG森精機商品の運用時のエネルギー効率を継続的に改善することで、顧客の施設においても最先端なエネルギー効率を実現できるようサポートしていく。

 また、DMG森精機商品により風力・水力発電装置や燃料電池、eモビリティ向けなど革新性の高いグリーンテクノロジー関連の部品を加工される世界中の顧客をサポートすることで、加工技術やノウハウを 蓄積し、グリーンテクノロジーのさらなる開発 に寄与していく。

 日本政府により「2050年カーボンニュートラル、脱炭素社会の実現を目指す」ことが発表された。欧州をはじめ同様に宣言する国・地域は多く、世界的にCO2削減が求められることで今後より一層、精密な機械や技術への需要は高まる。工作機械産業そのものがCSRおよびESGと言えるが、DMG森精機は今後も、商品の精度と生産性向上により 総合的なカーボンニュートラルの実現を目指し、社会に貢献していく。

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