千代田化工建設、パプアニューギニアから浮体式LNG貯蔵再ガス化発電(FSRP)設備の基本設計業務を受注

 千代田化工建設は1月5日、パプアニューギニア国の国営石油会社であるクムール・ペトロリアム・ホールディングス社より、同国モロベ州の州都であるラエ市近郊で計画される浮体式LNG貯蔵再ガス化発電設備の基本設計業務を受注したと発表した。

 パプアニューギニア国は、「2030年までに国民の70%に電気を供給する」という目標を掲げており、受注した案件は目標達成に向けた重要なステップとして位置づけられている。また、パプアニューギニア国の成長する重工業で求められる発電需要に対し、環境に優しい持続可能なエネルギーを提供する。

 同FSRPは、75MW規模の発電設備を搭載予定で、地域の送電網に電気を供給すると共に、140,000m²の LNG を積載、貯蔵することができるため、小型貨物船に荷下ろしすることで地域の小規模発電所にLNGを供給することができる。また、同FSRP は再ガス化設備を有するため、パイプラインを通じて地元の重工業地域の発電所にガスを供給することも可能。

 今回の受注は、千代田化工建設の同国における経験、並びに開発してきたFloating LNG Power Vessel の知見が評価された結果と考えており、協力会社であるノルウェーのモス・マリタイム社、並びに日本郵船会社との共同で設計業務を遂行する。

 千代田化工建設はパプアニューギニア国を注力国のひとつと位置付けており、今後も同国の発展に貢献すべく取り組んでいく。

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