●年頭所感 コベルコ建機株式会社 代表取締役社長 尾上善則

 年初にあたり、謹んでご挨拶を申し上げます。

 新型コロナウイルスの感染拡大により、世界各地で経済活動に大きな影響が出続けています。直近のOECD予測では、昨年の世界全体の経済成長率は実質でマイナス 4.2 %の落ち込みになるとのことです。一方、同予測の中で、本年は一転、プラス4.2%になると予測されており、年末までには、新型コロナウイルス感染拡大前の水準まで回復することが見込まれています。しかしながら、国別の予測をみると、その回復幅は大きく異なっており、日本も感染拡大前の水準までの回復は難しいとの予測となっています。

 建設機械にフォーカスしても、昨年は新型コロナウイルスに大きく左右された一年となりました。中国では当初、需要が大きく減少したものの数か月後には回復、気づけば過去最高の総需要となりました。一方で、春ごろから全世界に感染が拡大、各地でロックダウンをはじめとする感染防止対策が進められたこともあり、経済活動は停滞を余儀なくされ、結果として、中国を除く多くのエリアで総需要が減少する結果となりました。足元でも感染がおさまる様子はなく、今後の動向が心配されます。

 以上のように先行き不透明感が強い中で、変化に対し 臨機応変に対応することが より一層求められる新年となります。建機メーカーである当社の目指す姿は揺るぐことなく、 企業理念にある「ユーザー現場主義」を追求し続け、お客様のニーズをしっかりとかたちにしていきます。また、社会の一員としてサスティナビリティ経営を重視していきます。

 当社の掲げる「誰でも働ける現場へKOBELCO IoT」の柱のひとつであるK DIVE CONCEPTや自動運転技術の確立に向けた取り組みも加速します。

 本年もコベルコ建機は、お客様に真に価値ある 商品と質の高いサービスを通じ、世界のお客様に満足いただけるよう努力していきます。

 皆様にとって、2021年が素晴らしい年でありますことを祈念し、新年のご挨拶とさせて頂きます。

 コベルコ建機 HP