●年頭所感 キャタピラージャパン合同会社 代表執行役員 豊浦信海

 新年あけましておめでとうございます。

 キャタピラーの日本における歴史は100年以上となり、当時は、林業、農業、建設市場にブルドーザを販売していました。また、明石事業所は、日本と世界に向けて建設機械を提供し続け、昨年12月に60周年を迎えました。60年にわたって、従業員の専門知識及び経験の継承・蓄積、さらに強力なサプライチェーンにより、お客様のビジネスの成功に役立つ最高品質の製品を継続的に提供し、キャタピラーの象徴的な製品の1つである油圧ショベルの開発および製造を明石の地で行っていることを誇りに思います。2017年には、技術、作業効率、燃費、メンテナンスコスト、安全性など、あらゆる点で以前のモデルを超越した次世代油圧ショベル(NGH)を明石から世界に投入することにより、その歴史に新たな章を始めました。NGHの画期的な機能は、お客様から高く評価され、日本のものづくりの力が、キャタピラー社のテクノロジーリーダーシップの強化に役立っています。

  今年も、現場に役立つテクノロジを結集した電子制御による次世代の建設機械の日本国内販売等さらに多くのモデルの投入が予定されています。また、ソフトウェアによる製品の基本性能の改善なども続け、より多くのお客様に実感して頂けるよう日本キャタピラーをはじめとするディーラ社員を併せた約5,000名の体制でサポートしていきます。

  お客様が製品を使うにあたって、国土強靭化施策、i-Constructionはもちろんのこと、世界的に政策的優先事項となっているグリーン、デジタルへの配慮も継続的に行い、次世代油圧ショベルに標準搭載されているトラックへの積載重量を計測できる機能や、作業現場安全を高めるモニターやアラーム、メンテナンス計画を容易にする機能などを、ほかのモデル、機種にも展開を広げていきます。

  キャタピラーの持つ総合的なオファリングを組み合わせ、お客様のそれぞれのご要望・現場のニーズにあったご提案をし、「お客様がよりよい世界を築く」ためのサポートを今後とも継続していきます。また、2018年度に創設をした次世代の女性エンジニア支援のためにキャタピラーSTEM賞(Science, Technology, Engineering and Mathematics)も第4回目の募集を5月より行う予定です。本賞の継続を通じ、ご後援をいただいている兵庫県、神戸市、独立行政法人 日本貿易振興機構(JETRO)大阪本部、公益社団法人 土木学会 関西支部とともに、地域に根付いたグローバル企業として、社会・コミュニティーとのさらなる連携に努めてまいります。良き企業市民として、日本および世界のイノベーション、持続可能な社会の発展に向けて、諸活動に取り組んでいきます。

 キャタピラージャパン合同会社 HP