JFEエンジニアリング、英国で大規模廃棄物発電プラントを受注

・米国大手Covanta社より初の受注

 JFEエンジニアリング(本社:東京都千代田区)は12月21日、ドイツ子会社スタンダードケッセル・バウムガルテ社(以下「SBG社」)が、Protos ERF社より廃棄物発電プラントを受注したと発表した。

 この案件は、米国の大手廃棄物処理事業者であるCovanta社他2社で構成する特別目的会社Protos ERF社が、英国チェスター市で計画している大規模廃棄物発電プラントで、SBG社がミティリネオス社(本社:ギリシャ)と共同で受注したもの。

 プラントは、400,000t/年の処理能力を有し、49,000kWを発電する。SBG社は、プラントの主要設備である炉、ボイラ、排ガス処理設備等の設計・調達・据付工事を行う。SBG社と共同で工事を行うミティリネオス社は、土木建築工事や蒸気発電設備、ユーティリティ設備、電気計装設備を担当する。

 SBG社はこれまで、欧州を中心に約120件の廃棄物発電プラントの建設を行ってきた。今回の受注は、高い技術力に加え、2015年竣工の英国プリマス市、2017年のスコットランド・ダンディ市で受注した廃棄物発電プラントの実績などが高く評価された。

 JFEエンジニアリンググループはグループの総合力を結集し、今後も世界各国で廃棄物発電プラントのエンジニアリングを通じて循環型社会の形成に貢献していく。

<受注概要>

発注者:Protos(プロトス)ERF社(特別目的会社)

受注範囲:炉、ボイラ、排ガス処理設備等一式(据付を含む)

処理規模:1,220t/日(610t/日×2炉)

発電出力:49,000kW

竣工年月:2024年1月(予定)

<ミティリネオス社概要>

本社:ギリシャ国アテネ市

従業員:約3,600人

事業概要:建設業、電力・ガス供給事業、冶金事業

事業概況:設立から50年以上にわたり大型発電プラント建設等の実績を持つ総合エンジニアリング会社

 ニュースリリース