・12月から米国で導入開始
㈱クボタは12月21日、建設機械の故障診断アプリ「Kubota Diagnostics」を開発したと発表した。故障診断のプロセスを効率化して、故障した機械の停止時間(ダウンタイム)を削減する。あわせて故障内容の情報を効率的に収集することで、アフターサービスの品質向上に役立てる。12月から米国で導入開始し、来年以降に日本を含む世界各地の市場に順次展開していく予定。
建設機械の稼働率低下はユーザーの収益低下に直結するため、故障による機械の停止時間を極力短縮させることはメーカーやディーラーの重要課題。故障した製品は、ディーラーのサービスエンジニアが修理をするのが一般的。従来、サービスエンジニアはウェブ上のマニュアルをもとに故障診断をしていたが、故障診断に時間がかかり、クボタへの問い合わせが必要な場合など機械の停止時間が長くなるケースがあった。
Kubota Diagnosticsはサービスエンジニア向けのタブレット・スマホ用アプリで、運転席に表示されるエラーコードや発生症状から、故障箇所を特定する診断フローを提供する。また3DモデルとARの活用で迅速で効率的な故障診断をサポートし、機械の停止時間削減に寄与する。
併せて、アプリを通じて故障内容の情報をクボタが効率的に収集することができるようになるため、アフターサービスの品質向上や故障予知、顧客ニーズを一層反映した製品開発などに生かすことが可能になる。
サービスは12月より米国で開始した。来年以降に日本を含む世界各地の市場に対象製品を拡充し順次展開していく予定。
<アプリの概要>
名称:Kubota Diagnostics(クボタ ダイアグノスティクス)
対象機種:コンパクトトラックローダ(画像・下)
サービス開始:12月18日
対象地域:米国
<主な特長>
故障診断フロー:機械が発するエラーコードや不具合症状をアプリに入力することで、自動的に点検箇所や修理方法が示され、診断を効率化・迅速化する。
最新情報の提供:製品情報や故障情報をリアルタイムにエンジニアに共有することで、作業効率化や、未熟練エンジニアの教育に役立てることが可能になる。
3DモデルとAR:スマートフォンのカメラを製品にかざすことで、3DモデルとARによる故障個所ガイダンスが参照でき、作業効率化に貢献する。
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