TOYO TIRE、セルビアの乗用車用タイヤ新工場で起工式を開催、約488億円投資

 TOYO TIRE(本社:兵庫県伊丹市)は12月16日、生産子会社「Toyo Tire Serbia d.o.o. Beograd(トーヨータイヤセルビア)」が、12月15日、セルビア共和国インジヤ市の新工場建設予定地において起工式を開催したと発表した。

 起工式には、アレクサンダル・ヴチッチ セルビア共和国大統領、ヴラディミール・ガク インジヤ市長、勝亦孝彦 駐セルビア特命全権大使など、約40名が参列し、工場建設工事の安全を祈願した。式典は、新型コロナウイルス感染症拡大防止の対策をとりながらの開催となり、清水隆史社長は国内よりリモートで参加した。

 清水社長は挨拶で、「この工場で生産される製品の多くは、将来、ドイツの新R&Dセンターで設計・開発される予定です。当社は、ヨーロッパでの地産地消を進めていきます」と、欧州初の当社工場での生産稼働に向けて意気込みを語った。

 また、臨席したヴチッチ大統領は「この投資は、セルビアにとって言葉に表せないほどの非常に重要で価値のあるものです。TOYO TIREの進出を支援していただいた日本とわが国の人々に最大級の敬意を表したいと思います」と感謝のコメントを寄せた。

 TOYO TIREは、差別化された付加価値の高い製品を強みとし、北米市場を基軸にグローバルでの事業展開を推進している。8番目の生産拠点となるセルビア工場は、グローバルな成長戦略を実現する第一歩と位置付けられており、2019年11月に開設した欧州R&Dセンターと連携してコスト競争力と高い技術力を追求していく。

 同工場では、2022年4月よりタイヤ生産の稼働を始め、2023年夏には年産約500万本(乗用車用タイヤ換算)のタイヤ生産体制を確立

<新工場 概要>

建設予定地・セルビア共和国 ヴォイヴォディナ自治州 インジヤ市

敷地面積:約60万㎡(約150エーカー)

生産開始:2022年4月(予定)

生産能力:年産500万本(乗用車用タイヤ換算)

従業員数:約580名

投資額:約488億円(390.5百万ユ-ロ)

生産品目:乗用車用、SUV用、ライトトラック用ラジアルタイヤ

<Toyo Tire Serbia d.o.o. Beograd 概要>

所在地:セルビア共和国 ベオグラード市

事業内容:乗用車用、SUV用、ライトトラック用ラジアルタイヤの製造・販売

出資比率:TOYO TIRE株式会社100%

設立年月日:2019年10月

資本金:200億円(160百万ユーロ)

 ニュースリリース