日揮、ベトナムで太陽光発電導入プロジェクトを受注

・東南アジア、島嶼国向けにエネルギーマネジメントソリューションを提供

 日揮ホールディングスは12月15日、日揮グローバルならびにベトナム現地法人であるJGCベトナム社が、住友商事がベトナム・フンイエン省で運営する第2タンロン工業団地(TLIPⅡ)における太陽光発電導入プロジェクトを受注したと発表した。

 住友商事は、現在ベトナム・フンイエン省などにある第1から第3タンロン工業団地を含む海外工業団地等において、数百メガワットの規模のグリーン電力供給設備を導入するグリーン化構想を推進している。プロジェクトは、このうち第2タンロン工業団地(TLIPⅡ)入居企業に対してグリーン電力を供給するプロジェクトであり、日揮グローバルならびにJGCベトナム社は発電容量1MW規模の太陽光発電設備に関する設計、機材調達、建設工事を遂行する。

 今回の受注に際しては、国内外における日揮グループの豊富な太陽光発電プロジェクト遂行実績、ならびに住友商事が推進するグリーン化構想の具現化に資するソリューション提案力が評価された結果であると考えている。日揮グループは、引き続き経済的・技術的な観点から最適なソリューションを提案し、更なる受注獲得に繋げていきたいとしている。

 日揮グループは、今後再生可能エネルギーの導入比率を高めていくためには、蓄電設備、既存設備とのインテグレーション、設備間での電力融通など総合的なエネルギーマネジメントソリューションが必要不可欠であると考えており、現在、東南アジアや島嶼国を中心に下記の取り組みを進めている。

 既存・新設工場への再生可能エネルギー・蓄電池の導入によるCO2排出量抑制等のプログラム策定および事業性の検討提案

 島嶼部でのマイクログリッド事業や工業団地のオフグリッド化の計画策定

 既設事業のグリーン化検討提案および費用の算出

 こうした生産設備・プラントの省エネルギー化やエネルギーマネジメントは、これまで多岐に渡るプラント・設備のエンジニアリングを手掛けてきた日揮グループの知見を発揮できる分野と考えており、日揮グループは、今後もこれら環境分野への積極的な取り組みを通じて、持続可能な「環境調和型社会」の実現に向けて貢献していく。

<契約概要>

契約先:Thang Long Industrial Park II Corporation(住友商事が所有・運営する在ベトナム工業団地会社)

建設場所:ベトナム社会主義共和国フンイエン省 第2タンロン工業団地

 役務内容:発電容量1MW規模の太陽光発電設備に関わる設計、機材調達、建設工事 (EPC) 役務

受注金額:非公表

納期:非公表

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