国際協力銀行(JBIC)、イチハシ金属工芸がベトナムで実施する建築用金属製品事業に融資

・成長投資ファシリティにより、中堅・中小企業の海外事業展開を支援

 国際協力銀行(JBIC)は12月11日、㈱イチハシ金属工芸(本社:岐阜県、市橋宏治社長)のベトナム現地法人イチキン・サイゴン・スタジオ(ICHIKIN SAIGON STUDIO)との間で、融資金額504千米ドル(JBIC分)の貸付契約を締結したと発表した。融資は「成長投資ファシリティ」を活用し、大垣共立銀行との協調融資により実施するものであり、協調融資総額は720千米ドル相当となる。

 この案件は、イチキン・サイゴン・スタジオがベトナムにおいて実施する建築用金属製品の製造・販売事業に必要な資金を融資するもの。

 イチハシ金属工芸は、主に建築用金属製品の製造・販売を行う中小企業であり、2014年に、海外製造拠点としてイチキン・サイゴン・スタジオを設立した。イチキン・サイゴン・スタジオでは、日本の建設需要への対応に加え、経済成長等を背景に需要拡大が見込まれるベトナムやその周辺国向けに事業拡大を図っている。融資は、こうしたイチハシ金属工芸の海外事業展開への支援を通じて、日本の産業の国際競争力の維持・向上に貢献するもの。

  JBICは今後も、日本の公的金融機関として、様々な金融手法を活用した案件形成やリスクテイク機能等を通じ、ベトナム等の成長市場における中堅・中小企業を含む日本企業の海外事業展開を金融面から支援していく。

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