キオクシア、製造棟建設に備え北上工場の隣接地を取得、3次元フラッシュメモリの生産拡大

 キオクシアは12月9日、3次元フラッシュメモリの生産拡大のため、今後の製造棟建設に備え、北上工場(岩手県北上市:キオクシア岩手)の隣接地を取得する方針を決定したと発表した。北上市が北上工業団地の拡張を進めている区画を中心とした工場東側および北側の土地約13.6万㎡[※1]。

 グローバル社会における技術革新により、膨大なデジタルデータの生成、蓄積、活用が加速している。更には、クラウドサービス、5Gサービス、IoT、AI、自動運転などの普及により、今後もフラッシュメモリ市場は中長期的な拡大が見込まれる。敷地を拡張することで北上工場2番目となる製造棟(K2)の建設に備える。土地取得の後、2021年春から整備工事に着手し2022年春を目途に整備を完了する予定。K2の建設時期、生産能力など具体的な計画については、市場動向を見極めながら検討していく。

 また、キオクシアは四日市工場(三重県四日市市)においても第7製造棟(Y7)を2021年春から建設する予定であり、継続的に最先端フラッシュメモリ製品を生産するスペースを確保していく。

 キオクシアは、「『記憶』で世界をおもしろくする」というミッションのもと、「メモリ技術」で新しい時代を切り拓くことを目指し、市場動向にあわせたタイムリーな設備投資や研究開発など、メモリ事業の競争力強化に向けた取り組みを積極的に展開していく。

[※1]北上市が整備している工業団地用地、および隣接する北上市道、岩手県道。今後、土地取得に必要な申請・手続きを行う。

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