日本曹達、約13億円投じて二本木工場に生産技術研究棟を新設

・医薬品添加剤・農薬の企業化を加速

 日本曹達は12月7日、化学品ならびに農業化学品の主要な製造拠点である二本木工場(新潟県上越市)内に生産技術研究棟を新設すると発表した。投資額は13 億円を見込んでおり、2022年5月の完成を予定している。

 日本曹達の生産技術研究所では、製造技術の研究・改良、新製品の製造プロセス設計と設備構築、ならびに国内外のグループ製造拠点への製造技術フォローを行っている。これまで二本木工場内に分散していた研究施設を統合し、研究棟を新設することにより、実験設備と人的研究資源の有効活用を図る。

 また、CAE(Computer Aided Engineering)やAI を活用し、製造プロセス知見や製造ノウハウのシナジー強化と業務効率化を進めることで、医薬品添加剤ならびに農薬の企業化を加速する。

 日本曹達グループは、今年5月に長期経営ビジョン「かがくで、かがやく。2030」、ならびに3 ヵ年の中期経営計画「かがくで、かがやく。Stage I」を策定し、強固な事業基盤の構築に向けた取り組みを進めている。研究開発の効率化を進めるとともに、新製品の開発促進と早期上市を図ることにより、さらなる企業価値の向上を目指していく。

<新研究棟の概要>

所在地:新潟県上越市中郷区藤沢950

建物の構造:3 階建て

延床面積:1,866 ㎡

着工時期:2021 年 3 月

完成時期:2022 年 5 月

投資額:13億円(見込み)

 ニュースリリース