川崎重工とシスメックスの出資会社メディカロイド、手術支援ロボットのトレーニングセンターを神戸に開所

 川崎重工業シスメックスの折半出資による㈱メディカロイド(本社:兵庫県神戸市中央区)は12月3日、手術支援ロボットシステム「hinotoriTM サージカルロボットシステム」(以下、hinotoriTM)の臨床現場での使用に必要なサーティフィケート発行のためのトレーニング施設「メディカロイド インテリジェンス ラボラトリー 神戸(略称:MIL™ – Kobe)」を、神戸 大学医学部附属病院国際がん医療・研究センター内に開設したと発表した。

 近年、外科手術においては、身体への負担を軽減する低侵襲手術が進展し、手術支援ロボットシステムは、医療従事者のより精緻な手術をサポートするべく、医療現場で活用されている。

 メディカロイドは、国産初の手術支援ロボットであるhinotori TMの製造販売承認を2020 年8月7日に取得した。また、hinotori TM は2020 年9月1日から「A2(特定包括)手術用ロボット手術ユニット(Ⅰ)」として保険適用された。

 実際に手術支援ロボットシステムを臨床現場で使用できるようにするには、メディカロイドが、一般社団法人日本内視鏡外科学会からトレーニングプログラムの承認を取得し、トレーニングセンターを開設することが必要だった。MIL™ – Kobe では医療従事者に安全使用の為のテクニカルセーフティトレーニングプログラムを受講してもらい、その修了をもってサーティフィケートが発行され、hinotori TMを臨床現場で使用することが可能となる。

 今後、トレーニングセンターは全国に複数拠点を整備する予定。hinotori TMを使用する全国の医療従事者が効率よくトレーニングプログラムを受講できるよう、速やかに整備を進めていく。

 メディカロイドは、hinotori TMの普及を通じて、患者、患者の家族、医療従事者、そのすべての人々が、安心して暮らせる、豊かな社会へ貢献していく。

<株式会社メディカロイドの概要>

所在地:神戸市中央区港島南町1 丁目6-5 国際医療開発センター6 階

設立:2013 年8 月29 日

資本金:79 億6,000 万円(2019 年12 月31 日現在)

出資会社:川崎重工業株式会社(出資比率:50%)、シスメックス株式会社(出資比率:50%)

代表:代表取締役社長 浅野 薫

代表取締役副社長 田中 博文

事業内容:医療用ロボットのマーケティング、開発、設計、製造、販売、アフターサービス

<トレーニングセンターの概要>

施設名: メディカロイド インテリジェンス ラボラトリー 神戸

所在地: 兵庫県神戸市中央区港島南町1-5-1

神戸大学医学部附属病院国際がん医療・研究センター3階

設立: 2020 年12 月3 日

実施内容: hinotoriTM サージカルロボットシステムを臨床使用するためのトレーニングの実施

<関連リリース>

 シスメックス株式会社

 手術用ロボット手術ユニット「hinotori™サージカルロボットシステム」を発売

https://www.sysmex.co.jp/news/2020/pdf/201203.pdf

 ニュースリリース