ヤマザキマザック(本社:愛知県大口町)は12月2日、12月販売分より、最新CNC搭載機を対象として「Mazak I CONNECTTM(マザックアイコネクト)」を標準化すると発表した。
2019 年4 月にサービス提供を開始したMazak I CONNECTTM は、顧客、ヤマザキマザック製工作機械、そしてマザックのサポートセンタをクラウドネットワーク技術でつなげることで、顧客の生産性を高める各種サポートを提供する総合サービスである。
昨今、新型コロナウィルスの感染拡大の影響などにより、遠隔サポートに関するニーズがこれまで以上に高まっている。このような中、ヤマザキマザックは、最新型CNC装置「MAZATROL SmoothAi」搭載機を対象として、これまで有償だった専用通信機器を標準装備とし、Mazak iCONNECTTMのクラウドサービス機能を標準化する。対象機種を購入した顧客については、3年間無料でクラウドサービスを利用することができる。
Mazak I CONNECTTMのクラウドサービスは携帯電話回線を使用するため、複雑な配線作業が不要となり、機械導入初日からすぐに各種機能を利用することが可能。顧客はPCや携帯電話から専用ポータルサイトにアクセスすることで、機械の稼働状況などをいつでも確認することができる。さらに各種生産支援ソフトを購入前に無料で体験できるなど、さまざまな機能を用意している。
今回、「ミル主軸パフォーマンス診断」機能を新たに開発。「スムースAi 主軸」(本機オプション)を搭載したヤマザキマザック製工作機械のミル主軸の状態を定期的に診断し、異常が見つかった場合はMazak I CONNECTTM の通信機能を利用して、ヤマザキマザックのオンラインサポートセンタから遠隔で、より詳細な診断を受けることでダウンタイム削減に寄与する。
また、このほかにも稼働監視や保守管理に関するサービス機能の拡充を行なっている。
このようにMazak I CONNECTTM クラウドサービスは機能を順次追加・アップデートし進化をさせていくことで、顧客に常に最新の機能を利用することが可能である。
今後さらなる機能の拡充も予定しており、ヤマザキマザックはMazak I CONNECTTM クラウドサービスを通じて、顧客の工場のデジタル化と生産性向上に貢献していく。