日本貿易保険、ジョージア/ダリアリ水力発電所への出資参画案件、海外投資保険を引受

 日本貿易保険(NEXI)は12月2日、東京電力リニューアブルパワー(東京電力RP)が行うジョージアにおけるダリアリ水力発電所(総出力10.8万kW)への出資参画について、海外投資(株式等)保険の引受を決定したと発表した。

 NEXIとジョージア経済・持続的発展省(Ministry of Economy and Sustainable Development of Georgia)は、2019年3月に両国間貿易の促進及び両国企業の相手国市場への進出支援等を目的とした協力覚書1(MOU:MEMORANDUM OF UNDERSTANDING)を締結している。MOU締結を契機として、本邦企業のジョージアにおける事業展開の期待が高まっており、同プロジェクトは同MOU締結後の第一号案件となる。

 プロジェクトは、東京電力RPがジョージアPERI社より水力発電事業者であるJSC Dariali Energy(Dariali Energy社)の株式を31.4%取得し、ダリアリ水力発電所の運営に参画するもの。ダリアリ水力発電所は、2016年12月よりジョージア・ムツヘタ=ムティアネティ州カズベキ地区にて営業運転を開始しており、発電量は同国の年間電力消費量の約4%を占め、重要な再生可能エネルギー電源と位置づけられている。

 ジョージアにおいて水力発電は総発電量の80%を占めているが、冬季の電力不足が問題となっており、より効率的な発電所の運営が求められている。プロジェクトは、Dariali Energy社がジョージア国営電力市場運営会社ESCO社と電力販売契約を締結し、操業を続けているところに、東京電力RPが持つO&M(運転・保守)技術をダリアリ水力発電に導入することで、発電所運営能力の向上に貢献するもの。

 NEXIは、今後も日本の政策金融機関として、本邦企業の事業拡大に寄与するプロジェクトを積極的に支援していく。

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