五洋建設は11月30日、シンガポール陸上交通庁(LTA:Land Transport Authority) からシンガポールとマレーシア南部ジョホールバル州を結ぶ高速輸送システム(Singapore-Johor Baharu Rapid Transit System Link)のうち、シンガポール側の駅舎、トンネル、税関・出入国管理・検疫所棟の建設工事を受注したと発表した。受注金額は日本円換算で約714億円。
高速輸送システム(RTS)事業は、シンガポールとマレーシアの二国間共同プロジェクトで、2026年末の開業が予定されている。
シンガポール側の税関・出入国管理・検疫所棟および駅舎は、既存の地下鉄トムソン・イーストコースト・ラインのターミナル駅となるウッドランド・ノース駅(当社施工、2020年供用開始)に隣接した約30haの土地に建設され、建設後は既存駅舎と地下で直結し、シンガポール中心部へのアクセスも便利になる。
同工事は、杭・基礎工事において大量の発破、岩掘削を伴う難易度の高い大型工事。五洋建設のシンガポールにおけるこれまでの土木、建築両方の豊富な工事実績が評価され、受注することができた。工期内に安全かつ品質の高い施工を行い、シンガポール・マレーシア両国の発展に寄与していく。
なお、五洋建設は現在、LTA発注工事としては、トムソン・イーストコースト・ライン(地下鉄)のブライトヒル駅とオーチャード駅、ならびにノースサウスコリドー高速道路(NSC)のN105工区を施工している。
五洋建設は1964年にシンガポールに進出して以来、シンガポール政府発注の埋立工事、地下鉄工事、医療施設をはじめ、数々の大型プロジェクトに携わってきた。今後も、シンガポールを海外事業の最重要マーケットとして積極的な営業展開を継続していく。
<工事概要>
工事名称:Rapid Transit System (RTS) Link Contract T232建設工事
発注者:シンガポール陸上交通庁
施工者:五洋建設株式会社
契約金額:約714億円(933百万シンガポールドル)
施工場所:シンガポール ウッドランド地区
用途:出入国審査施設、鉄道駅舎
構造:地下3階 地上3階建、RC造
建物高さ:16m
延床面積:約180,000m2
コメントを投稿するにはログインしてください。