国際協力銀行(JBIC)、ヒルタ工業(岡山県)がメキシコで実施する自動車部品事業に融資

成長投資ファシリティにより、中堅・中小企業の海外事業展開を地域金融機関と連携して支援

 国際協力銀行(JBIC)11月25日、24日、ヒルタ工業(本社:岡山県、昼田哲士社長)のメキシコ法人(以下、HMX)との間で、融資金額2,500千米ドル(JBIC分)を限度とする貸付契約を締結したと発表した。融資は「成長投資ファシリティ」を活用し、広島銀行との協調融資により実施するものであり、協調融資総額は4,500千米ドル。

 この案件は、HMXがメキシコのグアナフアト州において実施する自動車部品の製造・販売事業に必要な資金を融資するもので、2014年3月の融資に続くもの。

 ヒルタ工業は、1928年創業の自動車部品の製造・販売を行う中小企業。メキシコでは北米の堅調な自動車需要を背景に、北米市場向け自動車用部品の生産拠点として需要拡大が見込まれている。同社は、2012年に設立したHMXを通じて、メキシコでの事業拡大を図っている。融資は、こうしたヒルタ工業の海外事業展開への支援を通じて、日本の産業の国際競争力の維持・向上に貢献するもの。

 JBICは今後も、日本の公的金融機関として、様々な金融手法を活用した案件形成やリスクテイク機能等を通じて、メキシコ等の成長市場における中堅・中小企業を含む日本企業の海外事業展開を金融面から支援していく。

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