ヤマザキマザック(愛知県大口町)は11月12日、基本 性能を強化し自動化対応力にも優れた横形マシニングセンタ「HCN-6800 NEO」を開発、販売を開始すると発表した。
HCN シリーズはマザックを代表する横形マシニングセンタで、自動車や半導体製造装置、建 設機械をはじめ、さまざまな産業で多くの導入実績を誇る。新たに販売を開始する HCN-6800 NEO は、主軸能力やテーブル仕様など基本性能を強化するとともに、ニーズの高まる自動化への対応力も高めた。
HCN-6800 NEO は出力を向上させた新開発の主軸を搭載し切削能力を高めた。また自動工具交換装置の構造を一新したことにより、非切削時間を短縮するとともに従来より長い工具の搭載も可能とした。オプションでクラス最速の位置決めが可能な DDM(ダイレクト・ドラ イブ・モータ)テーブルをラインアップし、高速・高精度の位置決めによる高効率加工を実現する。
熱変位制御機能「Ai サーマルシールド」を新たに搭載。AI が計測結果を学習し、加工ごとに補正量を最適化することで、高い水準で精度を安定させることができる。
さらに機械構造を見直すことで自動化システムとの接続性も高めており、納入後の自動化システムの追加や既存の自動化システムへの接続を容易にしている。その他にも加工物の素材ごとに最適化したクーラントシステムの採用や、油圧治具対応の強化など長時間連続運転に適した仕様としている。
このように基本性能の強化と自動化への対応力を高めつつも、コンパクトなフロアスペースを実現し、さらにメンテナンス機器を集中配置するなど保守性も高めている。
同社は HCN-6800 NEO を 11 月 16 日より開催される「JIMTOF 2020 Online」に出展、同日販売を開始する。