オカダアイヨンが11月13日に発表した2021年3月期第2四半期(4~9月)連結業績によると、売上高8,456百万円(前年同期比9.0%減)、営業利益735百万円(前年同期比16.5%減)、経常利益758百万円(前年同期比15.0%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益460百万円(前年同期比17.1%減)と減収減益になったが、連結業績予想は上回りました。尚、販売費及び一般管理費は1,710百万円(前年同期比9.3%減)となった。
4~9月期における国内経済及び世界経済は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う経済活動の停滞による消費の冷え込みや貿易の減少等により景気が急速に悪化し予断を許さない状況が続いている。
このような環境のもと、オカダアイヨングループは、インフラ工事、災害復興、リサイクル、再生エネルギー関連の建設・産業用機械を取り扱っていることもあり、行政の指導のもと従業員や関係する皆様方の感染防止に努めつつ事業活動を継続し、顧客要請に対応した安定的な商品供給とアフターサービスを心がけてきた。また、接待費・出張費の抑制運用や会議のリモート化等により経費削減にも注力してきた。
■セグメント別業績
<国内セグメント>
国内セグメントは、売上高5,751百万円(前年同期比7.9%減)となった。機種別には、首都圏を中心にコロナ禍中での買い控え影響等もあり、主力の圧砕機の売上高は2,539百万円(前年同期比18.7%減)、油圧ブレーカの売上高は381百万円(前年同期比17.0%減)となった。一方で、災害復興等の用途が見込まれるつかみ機は469百万円(前年同期比20.3%増)となった。また、バイオマス発電向け等の需要が堅調な環境関連機器は、大型木材破砕機が順調に納入できた結果、売上高は937百万円(前年同期比27.2%増)となった。アフタービジネスについては、原材料売上高が628百万円(前年同期比8.0%減)、修理売上高は390百万円(前年同期比1.6%増)となった。その結果、セグメント利益は環境関連機器の利益寄与等ありましたが566百万円(前年同期比12.3%減)で減益という結果になった。
<海外セグメント>
海外セグメントは、売上高1,366百万円(前年同期比18.5%減)となった。現地法人のある米欧では、コロナ感染拡大が一気に進む中、事業活動は継続したものの制限が大きく、米国では売上高896百万円(前年同期比27.1%減)で減収となった。一方、欧州は売上高233百万円(前年同期比8.0%増)、昨年来苦戦が続いていたアジア地域は、同じくコロナ影響はあったものの、新商材の投入により売上高215百万円(前年同期比5.3%増)と前年並みを確保し回復の兆しが見られました。その結果、セグメント利益は米国での減収影響が大きく136百万円(前年同期比35.5%減)となった。
<南星セグメント>
南星セグメントは、売上高1,338百万円(前年同期比2.6%減)となった。コロナ禍中での買い控え影響等もあり林業機械は売上高339百万円(前年同期比10.0%減)、金属スクラップ機械は売上高115百万円(前年同期比36.6%減)となったものの、ケーブルクレーン部門は再生可能エネルギーとして見直されている水力発電所の改修工事が安定していることもあり売上高600百万円(前年同期比34.3%増)となった。一方、利益面に関しては経費削減等の効果もあり、セグメント利益は、55百万円(前年同期比21.4%増)となった。
■連結業績予想などの将来予測情報に関する説明
現段階において2020年8月7日に公表した通期の見通しを変更していない。
連結売上高は前年比10.9%減の16,000百万円を見込んでいる。利益面では国内外の営業活動の自粛・制限や会議のリモート化、勤務時間の適正化等に伴い、展示会費、交通費、会議費、接待贈答費、人件費等の経費圧縮を進め、販管費で前年比6.5%減(255百万円減)を見込むものの、売上・粗利の減少により、営業利益は前年比26.9%減の1,000百万円。経常利益は前年比25.8%減の1,000百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は前年比26.5%減の650百万円となる見込みである。
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