日揮、愛知県で国内最大級のバイオマス専焼発電設備 建設プロジェクトを受注

 日揮ホールディングスは11月9日、国内EPC事業会社である日揮が、愛知県田原市において、丸紅、JAG国際エナジー、大阪ガスが推進する国内最大級のバイオマス専焼発電設備建設プロジェクトを受注したと発表した。

 プロジェクトは、丸紅、JAG国際エナジーおよび大阪ガスが主導する愛知田原バイオマス発電合同会社が事業主体となって推進されるプロジェクトで、愛知県田原市臨海工業地域内に出力約75MWの国内最大級となるバイオマス発電所を新設するもの。発電用燃料は、木質ペレットが使用される予定。

 同プロジェクトでは、設備の受注者として完工リスクや技術リスクへの高い対応能力が求められた。今回の受注は、日揮グループが、長年積み重ねてきた国内外での数多くのプラント・設備の建設実績および技術力が高く評価された。

 日揮グループは、企業グループとして取り組むべき重要課題(マテリアリティ)のひとつとして「環境調和型社会」の実現を挙げ、これまでLNG(液化天然ガス)プラントや太陽光、バイオマス発電設備などの再生可能エネルギープラントを世界各地で建設してきた。加えて2019年10月に日揮ホールディングスに新設した「サステナビリティ協創部」が主体となり、二酸化炭素の排出抑制、水素エネルギー(CO2フリーアンモニア)や廃プラスチックのケミカルリサイクルなどの環境関連技術のスピーディーなビジネス化にも注力している。

 日揮グループは、今後もプラント・設備の建設や環境関連技術の早期ビジネス化を図っていくことにより、持続可能な社会の実現に向けて貢献していくとともに、環境ビジネスの強化・拡大にも積極的に取り組んでいく。

<プロジェクトの詳細>

契約先:愛知田原バイオマス発電合同会社(丸紅株式会社、JAG国際エナジー株式会社および大阪ガス株式会社で構成される事業会社)

建設場所:愛知県田原市臨海工業地域内田原4区の一部

役務範囲:バイオマス専焼発電設備(出力:約75 MW)に係る設計・調達・建設工事(EPC)役務

契約形態:ランプサム契約

受注額:非公表

運転開始:2024年(予定)

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