・通期売上は前期比7%減の3,350億円に下方修正
㈱神戸製鋼所が11月5日に発表した2021年3月期第2四半期(4~9月:20年度上期)連結業績によると、建設機械事業(コベルコ建機)の売上高は前年同期比18.2%減の1,618億円(前年同期:1,978億円)、経常利益は同46.0%減の47億円(同:87億円)となった。
油圧ショベルの販売台数については、国内はコロナの影響は小さく、小幅に減少した。中国市場は、新型コロナ関連の影響により第1四半期(1~3月)は大幅に減少したものの、第2四半期(4~6月)はインフラ投資の拡大により、前年同期を上回る需要となった。その他市場は、コロナの影響を受け大きく減少した。
また、クローラクレーンの販売台数については、コロナの影響は限定的で前年同期並み。東南アジアは、シンガポール、フィリピンで販売台数を伸ばすなどで売上が増加した。その他地域は、コロナ影響により減少した。
2020年度の業績見通しによると、油圧ショベルの国内販売台数は、コロナ影響を限定的と見ていたが、想定より需要が伸びていない。中国については、第2四半期以降好転しており、下期も好調を維持すると想定。その他の地域は、地域により増減はあるものの、東南アジアなどで予想を上方修正した。
クローラクレーンは、国内はコロナの影響を限定的だと見ていたが、本格的な営業活動再開が想定より遅れたことから下方修正。海外は、地域により増減はあるものの、前回並みを見込んでいる。
また、修正された2021年3月期(2020年度)の売上高は、2019年度の3,608億円から7%減の3,350億円(上期1,618億円、下期1,732億円)、経常損益は19年度の75億円に対し27%減の55億円(上期47億円、下期8億円)を見込んでいる。
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