国際協力銀行(JBIC)、タキロンシーアイの中国法人が実施するポリカーボネート板事業に融資

・成長投資ファシリティにより、日本企業の海外事業展開を現地通貨建てファイナンスを活用して支援

 国際協力銀行(JBIC)は11月2日、10月30日、タキロンシーアイ(本社:大阪市北区)の中国法人他喜龍塑料(常州)有限公司(タキロン常州、以下、TKPC)との間で、融資金額約14百万人民元(JBIC分)を限度とする貸付契約を締結したと発表した。融資は、「成長投資ファシリティ」を活用し、三井住友銀行との協調融資により実施するものであり、協調融資総額は24百万人民元。

 案件は、TKPCが行う、ポリカーボネート板等の製造・販売事業のために必要な資金を、現地通貨建てで融資するもの。

 タキロンシーアイは、建築資材、環境資材、高機能材、機能フィルムの各事業を中心とするプラスチック製品等の製造・加工・販売をグローバルに展開している。同社は、2014年、スマートフォンをはじめとする携帯電話の生産拠点が集積する中国にTKPCを設立し、短納期対応やコスト競争力を強みとして同国市場における販路拡大を図っている。融資は、こうしたタキロンシーアイの海外事業展開を支援することで、日本の産業の国際競争力の維持・向上に貢献するもの。

 JBICは今後も、日本の公的金融機関として、こうした現地通貨建て資金ニーズへの対応を含め、様々な金融手法を活用した案件形成やリスクテイク機能等を通じて、日本企業の海外事業展開を金融面から支援していく。

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