三菱重工業は10月30日、2021年3月期第2四半期(4~9月)業績・2021年3月期業績見通し及び中期経営計画「2021事業計画(FY2021~2023)」を発表した。
■2021年3月期第2四半期累計
三菱重工業が10月30日に発表した2021年3月期第2四半期(4~9月)連結業績によると、受注高は前年同期比17.7%減の1兆3,972億円、売上収益は11.7%減の1兆6,586億円、事業利益は前年同期の7473億円から△586億円、親会社の所有者に帰属する当期利益は前年同期の292億円から△570億円となった。
■決算実績サマリー
・新型コロナウイルスの影響は1Q(第1四半期)をボトムとして軽減されつつあるものの、2Q累計(20年度上期)の実績は前年同期と比べると低調。
・エナジーやプラント・インフラなどの受注品事業においては、新型コロナウイルスの影響が期⾸想定よりも⼤きく、事業環境変化に応じた施策を講じる。
・⼀⽅、中量産品事業(物流・冷熱・ドライブシステム)は市況の緩やかな回復に加えて、固定費削減効果が現れ、2Q累計で⿊字化を達成。期⾸計画を⼤幅に上回る。
・原⼦⼒及び防衛・宇宙は堅調。
・現在の事業環境や持分法適⽤会社株式譲渡の影響等を踏まえて通期⾒通し
を修正(説明資料 P16〜18参照)。
■2020 年度の業績見通し
2020 年度の連結業績予想は、受注高3兆5,000億円(前回予想:同)、売上収益3 兆7,000億円(同:3兆8,000億円)、事業利益500億円(同: 0 円)、親会社の所有者に帰属する当期利益 200億円(同:0 円)に修正した。
■中期経営計画
はじめに
■2021事業計画(以下「21事計」)は半年前倒しで策定
- 新型コロナ影響、火力事業の環境変化、民間航空機分野の戦略見直しなど2018事業計画からの大幅な見直しが必要となった
■21事計の重点ポイント
・収益力の急速な回復・強化
・今後の成長の方向性
■収益力回復・強化
・新型コロナからの回復に加え、課題事業の対策とSG&Aの低減を行い、
2023年度に事業利益率7%を達成する
■成長領域の開拓
・「エナジートランジション」と「モビリティ等の新領域」に、21事計期間中で1,800億円を投資、2030年度の1兆円規模への拡大を目指す
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