日野自動車と㈱大林組は10月27日、建設業における現場作業員の高齢化や就労人口の減少による労働力不足、夜間や単調作業の生産性向上などの課題解決に向け、大型ダンプトラックによる自動運転(レベル4相当)の実証実験を、実際のダム建設現場である川上ダム(三重県伊賀市)で11月1日から1ヵ月半実施すると発表した。
日野は、建設業を含む顧客のビジネス課題の解決に向け、車両の自動化などのCASEを活用し、顧客起点のソリューションの実現をめざしている。大林組は、省人化や生産性向上といった課題を解決すべく、建機の自動化や自動建機群を一元管理するプラットフォームの構築をめざし、建設現場のロボティクスコンストラクションを推進している。両社は、こうした社会課題の解決を加速するために、互いの知見を合わせ大型ダンプトラックの自動運転の実用化に向けて取り組んでいる。
今回の実証実験では、夜間の建設現場で稼働する現場内の搬送ダンプに、自動運転車を1台導入する。有人ダンプと自動運転車が混在した交通下における運行への影響や全車自動運転車だけでの運用を検討する。また、建設現場の自動化に向けて建機連携を念頭に置き、データを取得することを主な目的としている。
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