村田機械(本社:京都市伏見区)は10月15日、ファイバーレーザパンチプレス「MF3048HL」用のソーティング機能付き搬送装置「FG2512」、およびこれにストッカを付加し長時間の自動運転に対応する「FG2512T」 を2020年10月より販売開始すると発表した。
昨今の製造現場では、「労働者不足」「人材の多様化」が深刻な課題になる一方で、市場ニーズの多様化に伴う変種変量・短納期・低コストへの対応が求められている。その状況よりプレスとレーザを兼備した加工機「複合加工機」のニーズが高まっている。
村田機械は、この市場での課題を解決すべく「工程集約」と「自動化」をキーワードに商品展開を進めてきており、既に市場投入しており高い評価を得ているレーザベースの複合加工機とソーティング機能付き搬送装置に対して、今回は、プレスベースの複合加工機「MF3048HL」に対するソーティング機能付き搬送装置「FG2512/FG2512T」を新たにラインナップに追加した。
プレスベースの複合加工機「MF3048HL」は、タレットパンチプレスをベースに、ファイバーレーザの切断加工を付加した複合加工機。今回販売を開始するソーティング機能付き搬送装置「FG2512/FG2512T」は、「MF3048HL」で加工されたワークを一つずつローダでピッキング・搬送し、パレット上にワークごとに配置する。これにより面倒なバラシ作業が不要となり、またワーク所在が明確となるとともに次工程に配慮した配置も可能で、後工程を含めた生産性の向上がはかれる。「FG2512/FG2512T」は、多彩なブランク加工への対応が可能で多品種少量生産に適したファイバーレーザパンチプレス「MF3048HL」のポテンシャルを最大限に引き出す。
吸着パッドを装備したローダによりワークをピッキングする場合、タレットパンチプレスで加工したワークと比較してファイバーレーザで加工したワークは、切断幅が細いため母材に引っ掛かりやすいという課題があったが、「FG2512/FG2512T」は吸着・ピッキングする際に母材をシートストッパで押さえることで、ワークの引っ掛かりを抑え確実な取り外し、安定かつ長時間連続稼働への対応を実現可能にした。
村田機械では、このMF3048HLとFG2512の連結システムを含めた、最新の板金加工ソリューションを紹介する、『ムラテック WEB内覧会2020 〜複合加⼯と⾃動運転の進化〜』を10月28日から11月3日まで、オンラインで開催する。同内覧会では質疑応答を含むウェビナーを毎日開催する。現在、https://muratec.online/bankin2020/ で参加者を募集中。
村田機械は今後とも、板金加工分野において、顧客の多様な加工ニーズに応えるソリューションを提案していく。
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