・約200 機種ある自社の建設機械の概算見積もりと納期をその場で提示可能に
日立建機の子会社で、国内事業を担う日立建機日本は10月14日、営業・サービス員向けのスマートフォン・タブレット端末専用の見積もりシミュレーターアプリを開発し、10月より、全国の営業・サービス員約970名が同アプリの活用を開始したと発表した。
この取り組みは、日立建機が取り組んでいるデジタルトランスフォーメーション(デジタル技術を活用した業務改革:以下、DX)の一つ。同アプリを活用して、日立建機日本が取り扱う約200機種の建設機械を対象にシミュレーション価格(概算見積もり)と納期を算出し、顧客に提示できるようになる。顧客は、具体的な商談による詳細な見積もりを待たず、その場で提示されるシミュレーション価格と納期をもとに、保有している機械の入れ替えや新車の購入、あるいはレンタル機の利用など、今後の事業計画に活用できる。
日立建機日本は、顧客のさまざまなニーズに応えるため、日立建機の国内の販売・サービス部門と、レンタル事業を行う日立建機レックが統合して、2012年4月に誕生した。現在は、全国に8支社28支店、246拠点の営業所・事業所を構え、販売、サービス、レンタル(中古車)の営業担当者とサービス員は、日々、顧客の現場の最前線でサポートを行っている。(画像はクリックして拡大)
■営業・サービス員 その場でシミュレーション価格を提示 顧客
従来は、営業・サービス員が顧客から製品の価格について問い合わせを受けた場合、多種多様な製品の取り扱いがあること、一つの製品においても、顧客の業種や要望に沿って仕様を選定する必要があること、また仕様の組み合わせも数百種類あることから、その場ですぐに答えられず、回答に時間を要することがあった。
見積もりシミュレーターアプリは、日立建機日本が取り扱う約200種類の建設機械(油圧ショベル、ミニショベル、ホイールローダ、道路機械など)を、製品区分や仕様を選択して絞り込み、1機種あたり2~3分程度でシミュレーション価格を算出することができる。
シミュレーション価格はPDF形式で顧客にデータ共有できるほか、モバイルプリンタで出力してその場で渡すことも可能。さらに、問い合わせを受けたカタログや製品情報を、その場で顧客のスマートフォンやタブレット端末にダウンロードできる機能も有しており、顧客は、シミュレーション価格(概算見積もり)とカタログの両方を見ながら、購入を検討することが可能となる。
このアプリを利用することで、各部門の営業・サービス員の担当領域および個人の経験や場所に左右されることなく、シミュレーション価格(概算見積もり)や製品情報を即時に顧客に伝えることができる。これにより、顧客とのコミュニケーションがよりスムーズになり、保有している機械の入れ替えやレンタル機の活用など、顧客の今後の事業計画を幅広くサポートすることができる。日立建機日本としても、顧客に提示したシミュレーション価格を一元管理できるようになり、営業活動での業務改革が促進される。
日立建機グループは、今後もDXを推進して顧客の期待を上回る製品とソリューションを提供し、顧客にとって「身近で頼りになるパートナー」をめざす。
画像・上:見積もりシミュレーターアプリ概念図
画像・下:見積もりシミュレーターアプリ使用イメージ
ニュースリリース→、201014_見積もりシミュレーターアプリで営業活動のDXを推進
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