・「「スマートコンストラクション・レトロフィットキット」をミニショベルへ適用拡大開始
コマツは10月14日、建設現場で稼働している既存の従来型建機に、3D-マシンガイダンス機能やペイロード機能*1などのICT機能*2を提供する後付けキット「スマートコンストラクション・レトロフィットキット」を、2020年11月よりミニショベルにも対象機種を拡大し国内市場へ導入すると発表した。
コマツが今年4月より導入開始した「スマートコンストラクション・レトロフィットキット」は、建設現場におけるデジタルトランスフォーメーションの実現を加速させるため、油圧ショベル（6トン以上クラス）であれば、コマツ製の建機だけでなく機種を問わず後付けが可能だったが、ミニショベル（6トン未満クラス）にも適用を拡大させ、2020年11月以降、コマツグループが保有するレンタル機へ装着して日本国内市場へ導入する。まずは多くの顧客にレンタル車として使用してもらうことで、今後の更なる普及を目指す。
従来、国土交通省i-ConstructionのICT活用工事は、中型クラスの油圧ショベルでの施工が主だったが、低価格のレトロフィットキットをミニショベルへ後付け可能としたことで建築基礎、道路側溝、管工事の根伐や床掘などの狭所作業へもICT活用工事が広がっていくことが期待される。
コマツは「スマートコンストラクション・レトロフィットキット」により従来型建機のデジタル化を促進し、施工のデジタルトランスフォーメーションによる、「安全で生産性の高いスマートでクリーンな未来の現場」の早期実現に取り組んでいく。
*1：ペイロードメータオプションについては、機種毎のパラメーター設定が必要なため、導入初期はコマツの機種のみが対象予定
*2：国土交通省i-ConstructionのICT活用工事におけるICT建機に必要とされる機能