日立造船、室内の浮遊ウイルス対策に業務用の空気殺菌機を開発

 日立造船10月12日、高い殺菌効果を持つ深紫外線によりウイルスのDNAやRNAにダメージを与え、ウイルスを不活化して除去する業務用の空気殺菌機を開発し、試作機を完成させたと発表した。

 昨今、多くの人が集まる空間では感染対策が欠かせない取組みとなっている。飛沫感染対策の一環として、同機は空気をファンで吸込み、深紫外線LEDを照射することで、空気中の微生物や病原性ウイルスを殺菌・不活化させる。同機を用いた浮遊ウイルス試験では、25m3の空間を約19分で99.9%抑制し、空気殺菌機がウイルス抑制に優れた効果を発揮することを検証した。この検証結果は、床面積100㎡換算でインフルエンザウイルスを、最大風量条件の場合3時間以内に99.9%不活化できる高い殺菌能力に相当する。

 同機に搭載の深紫外線LEDは、新型コロナウイルスに対しても不活化の効果が見込まれる。日立造船は既にインフルエンザウイルスをはじめ、新型コロナウイルスよりも紫外線耐性の高いウイルスの不活化を実証済であり、さらに、日常生活で警戒されている各種病原性ウイルスについても不活化の検証を進める予定。

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