ニチレイロジグループと豊田自動織機、冷蔵・冷凍自動運転フォークリフトの共同実証実験を開始

・低温環境下におけるフォークリフト作業の自動化を検証

 ㈱ニチレイロジグループ本社(本社:東京都中央区)と㈱豊田自動織機は10月8日、冷凍倉庫内等の厳しい作業環境下(-25℃)におけるフォークリフト作業の自動化を実現するため、今年10月から2021年9月まで冷蔵・冷凍自動運転フォークリフトの実証実験を開始すると発表した。

 ニチレイロジグループは、2016年より冷蔵・冷凍倉庫における業務革新に取り組んでいる。その一環として、自動運転フォークリフトの導入による深刻な労働力不足の解消や、低温環境下での作業者の負担軽減、現場作業の標準化をねらいに、豊田自動織機との協業を進めている。

 両社は2018年、㈱キョクレイ大黒物流センター(ニチレイロジグループ子会社、神奈川県横浜市)で冷蔵環境下(+2℃)における自動運転フォークリフトの実証実験を開始し、その有効性を確認した。今回は、冷凍環境下(-25℃)における実証実験を行い、機台の耐久性、同一機台での冷蔵・冷凍ゾーン間の移動、さらには有人フォークリフトとの共存に関して検証する計画。

 冷蔵・冷凍ゾーン間の移動では、急激な温度変化により発生する結露やもや・・が、機台およびその走行に影響を与えることから、これまで自動運転フォークリフトの活用は困難とされていた。今回、これに対応した機台を国内で初めて※実用化し、実証結果から抽出される課題を元に改良を重ね、製品化をめざす。

 ニチレイロジグループと豊田自動織機は、今後も両社の知見や技術を活用し、冷蔵・冷凍環境下における業務革新を推進することで、物流業界での深刻な労働力不足など、社会課題解決に取り組んでいく。

 ※豊田自動織機調べ

<実証実験の概要>

期間:2020年10月~2021年9月(予定)

場所:株式会社ロジスティクス・ネットワーク品川物流センター(ニチレイロジグループ100%子会社)

<実証実験映像> https://youtu.be/KlqCXAQmupU

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