JFEエンジニアリング、倉敷市よりごみ処理施設の整備運営事業を受注

 JFEエンジニアリング(本社:東京都千代田区)は10月7日、倉敷市より「(仮称)倉敷西部クリーンセンター整備運営事業」を受注したと発表した。

 受注した事業は、倉敷市内に3箇所あるごみ処理施設のうち老朽化が進む2施設を統合するもので、JFEエンジニアリングは、倉敷市が新設するごみ処理施設(ストーカ方式焼却炉、150t/日×2炉)および粗大ごみ処理施設(20t/5h)の設計・施工と、20年間にわたる両施設の運営業務をDBO方式※1により一括で受託した。

 新しい施設は、超高温高圧ボイラの採用により、国内の一般廃棄物処理施設としては最高レベルとなる高効率発電を実現することで、同施設に加え、隣接する公共施設での電力利用も可能とする。

 焼却炉にはJFEエンジニアリング独自の「高温空気燃焼」技術※2に先進の制御技術を付加することにより、幅広いごみ量・ごみ質に対しても、燃焼・発電出力の安定化を図る。また、JFEエンジニアリング横浜本社内の「グローバルリモートセンター」※3より、プラントの遠隔運転監視・操業支援を行うことで、より一層安全で質の高い施設運営を行う。さらに、同事業では焼却残渣(主灰・飛灰)の「全量リサイクル」を行うことにより、全国トップレベルのリサイクル率を誇る倉敷市の施策目標の達成に貢献すべく、倉敷市と共に取り組んでいく。

 JFEエンジニアリングはこれからも廃棄物発電プラントのリーディングカンパニーとして、SDGs(持続可能な開発目標)の達成と社会課題の解決を目指し、顧客のニーズに合わせた最適な技術を提供していく。

※1 Design=設計、Build=施工、Operate=運転を一括して発注する方式。 

※2 https://www.jfe-eng.co.jp/products/environment/urb03.html参照 

※3 https://www.jfe-eng.co.jp/news/2018/20180316.html参照 

<事業の概要>

発注者:倉敷市

受注者:(代表企業) JFEエンジニアリング株式会社

    (構成員)JFE環境サービス株式会社、メタウォーター株式会社

    (協力企業) 公益財団法人岡山県環境保全事業団、北九州アッシュリサイクルシステムズ株式会社、株式会社中部リサイクル、三菱マテリアル株式会社、倉敷運輸株式会社、藤澤環境開発株式会社、河津産業有限会社 

事業名:(仮称)倉敷西部クリーンセンター整備運営事業業

工事場所:倉敷市玉島乙島字新湊8253 番10,8255 番49

事業内容:ストーカ方式焼却炉150t/日×2炉の設計・施工

     粗大ごみ処理施設20t/日の設計・施工

    20年間の両施設運営事業

     焼却灰(主灰、飛灰)の運搬・資源化 

受注金額:380億1.600万円 (税込み)

工事期間:2020年10月~2025年3月

運営期間:2025年4月~2045年3月

 施設完成予想イメージ図

 ニュースリリース