国際協力銀行(JBIC)、堀場製作所の中国法人が実施する分析・計測機器事業に融資

・成長投資ファシリティにより、日本企業の海外事業展開を現地通貨建てファイナンスを活用して支援

 国際協力銀行(JBIC)は10月7日、㈱堀場製作所の中国法人堀場儀器(上海)有限公司(以下HISC)との間で、融資金額130百万人民元(JBIC分)を限度とする貸付契約を締結したと発表した。融資は、「成長投資ファシリティ」を活用し、民間金融機関との協調融資により実施するもの。

 本件は、HISCが行う、新エネルギー車(New Energy Vehicle、以下「NEV」)向け分析・計測機器等の製造・販売事業のために必要な資金を、現地通貨建てで融資するもの。

 堀場製作所は、自動車用、環境用、医用、半導体用、科学用の分析・計測機器等の製造・販売をグローバルに展開している。中国については、2002年にHISCを設立し、同市場でのビジネスを強化した。HISCは、中国のNEVの開発拠点が集積する上海市嘉定区に新拠点を設け、NEV向けの燃料電池・バッテリーの評価装置、ガス・水質モニタリング装置等の製造・開発を行う予定。融資は、こうした堀場製作所の海外事業展開を支援することで、日本の産業の国際競争力の維持・向上に貢献するもの。

 JBICは今後も、日本の公的金融機関として、こうした現地通貨建て資金ニーズへの対応を含め、様々な金融手法を活用した案件形成やリスクテイク機能等を通じて、日本企業の海外事業展開を金融面から支援していく。

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