ヤマザキマザック、ロボットティーチング不要の自動化システムMA MILL ASSIST シリーズ

 ヤマザキマザック(本社:愛知県大口町)は10月1日、立形マシニングセンタ・5軸加工機用自動化システム「MA MILL ASSISTシリーズ」を開発、販売を開始すると発表した。

 昨今、人手不足の解消や生産性向上を目的とした自動化ニーズが各産業で高まっている。一方、自動化システムの導入にはロボットやプログラミングなどの専門知識が求められる。また導入時だけではなく、運用時にも外部システムインテグレータの手配が必要となる場合があり、特に小規模企業においては自動化システム導入の障害ともなっている。

 このような背景を踏まえ、同社は誰でも簡単・迅速にセットアップが可能な旋盤・複合加工機用自動化システム「TA TURN ASSISTシリーズ」を2018年に発表、これに続いて立形マシニングセンタ・5軸加工機用自動化システム 「MAシリーズ」を今回新たに開発した。

 MAシリーズは、アームロボットとストッカ、専用ソフトウェアで構成された自動化システム。同社製の立形マシニングセンタ VCN ・ VTC シリーズと5軸加工機(VARIAXIS Cシリーズ)に対応、素材の搬入から完成品の搬出までを自動化する。

 システムの立ち上げは、専用ソフトウェアに従い必要情報を入力するだけで完了する。煩雑なロボットティーチング作業は不要であり、生産開始までのリードタイムを大幅に短縮する。ストッカは素材と完成品の多段積みが可能であり、一度の段取りで長時間の無人運転を 実現する。

 また、MAシリーズはワンユニット 化された自動化システム であるため、市販のハンドリフトで簡単に移動させることが可能。移動後はMAと工作機械本体の位置調整を行うだけで据付けが完了するため、新規設置時のみならず工場レイアウト変更にともなう機械移設にも柔軟に対応する。

 同社はすでに好評頂いている「TAシリーズ」や多段パレットストッカシステム「MPP シリーズ」に、今回販売を開始するMAシリーズを加えた自動化システムのラインアップで、単体機の自動化ニーズに対応したソリューションを提供していく。

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