三菱電機、昇降機の国内生産台数が累計50万台

・一貫生産開始以来85年、高品質な製品・サービスを提供

 三菱電機は10月1日、エレベーター・エスカレーターなどの昇降機の国内累計生産台数が2020年9月に50万台を達成したと発表した。

 三菱電機は、1935年に神戸製作所(兵庫県神戸市)でエレベーター・エスカレーターの一貫生産を開始して以来、85年にわたり、昇降機の開発・生産を行ってきた。1964年には、昇降機の専門工場として稲沢製作所(愛知県稲沢市:画像)を設立し、昇降機のリーディングカンパニーとして、世界90カ国以上に製品を納入している。今後も、安全・安心・快適性などを追求した高品質な製品とサービスを提供するとともに、さらなる技術開発を推進し、多様化する社会課題の解決に貢献する。

 昇降機事業を取り巻く環境は、建物の高層化・大規模化に加え、安全を求める意識の高まりなどにより、大きく変化してきた。また昨今では、新型コロナウイルスの感染拡大防止に向けた「新しい生活様式」への移行も進んでおり、このような変化への柔軟な対応が求められている。

 三菱電機では、今後は安全・安心・快適な移動を提供することはもとより、AIやIoT技術の活用により、各種ビル設備やロボットなどのモビリティと連携してビルの効率性や快適性を向上させるなど、ビル全体の価値を向上させる新たな製品やサービスを提供することで、多様化する社会課題解決に貢献していくとしている。

<稲沢製作所の概要>

 1964年に昇降機の専門工場として設立して以来、三菱電機の昇降機マザー工場として、安全・安心、快適にこだわった開発・生産を行い、これまでに世界90カ国以上への納入実績がある。今後も、市場ニーズに応えるために、エレベーター試験塔「SOLAÉ(ソラエ)」や開発検証施設「昇降機QMセンター」による先進的な技術・製品の開発力や検証機能のさらなる強化に加え、研修センター「SOLAÉ place」や据付研修センター「匠」など研修施設の充実化による人材育成を推進し、開発から製造、据付、保守までワンストップで、高品質な製品・サービスをグローバルに展開していく。

所在地:愛知県稲沢市菱町1番地

敷地面積:184,000㎡、建物面積 152,500㎡

主要生産品目:エレベーター、エスカレーター、ビルマネジメントシステム

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