・協定に基づき実証実験を実施
コベルコ建機と北海道総合通信網(本社:北海道札幌市、以下、HOTnet)は9月23日、コベルコ建機の目指す「働く人を中心とした、建設現場のテレワークシステム」K-DIVE CONCEPT※1推進のために、建設機械の遠隔操作に関する開発協定を締結し、それに基づいた実証実験を実施したと発表した。
コベルコ建機は、「誰でも働ける現場へ KOBELCO IoT」をテーマにICTロードマップを策定し、その実現に向けて中長期的に研究・開発を進めている。そのひとつの柱であるK-DIVE CONCEPTは、クラウドマッチングシステムと建設機械の遠隔操作を融合させることで、特定の人・場所・時間などの制約を受けずに、建設現場での施工が可能となる「建設現場のテレワーク化」を目指している。この実現により、深刻化する建設技能者の不足に対する多様な人材活用、現場生産性の向上、現場無人化による本質的な安全確保などが可能になると考えている。
今回の実証実験の実施は、K-DIVE CONCEPTの実用化に向けた大きなカギとなる長距離通信ネットワークやデータセンターを介した環境下での建設機械の遠隔操作を試行するもので、HOTnetが所有する北海道札幌市から北海道帯広市に至る光ファイバーネットワークを経由して総距離300㎞におよぶ建設機械の遠隔操作を行うと同時に、耐災害性に優れ、強固なセキュリティ性を備えたHOTnet所有のS.T.E.P札幌データセンター※2に稼働データを蓄積し、Microsoft Azure※3との接続を行ったもの。
HOTnetは、通信事業者としてのノウハウや強みを活かし、K-DIVE CONCEPTに必要不可欠なネットワークサービスやクラウドサービスの連携実現に協力した。
実証実験では、実際に機械に搭乗して操作した場合とほぼ同等の品質(通信遅延、作業効率等)で遠距離における遠隔操作が可能であることなどが確認され、実用化に向け大きく進展した。
コベルコ建機とHOTnetは今後も、さらなる超長距離での遠隔操作の実証実験や多地点接続、第5世代移動通信システム(ローカル5G)との接続活用など、実用化に向けて継続した実証実験を検討、相互に協力していく。
詳細は、ニュースリリース
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