シチズンマシナリー、NCスクール「加工実習コース」にオンライン型

・離れていても機械を操作する実技指導が可能に

   シチズンマシナリー(本社:長野県北佐久郡御代田町)は9月15日、従来から好評のNCスクール「加工実習コース」において、離れた場所にいる講師の実演と受講者の実技指導がリアルタイムに双方向で行えるオンライン型スクールを、2020年10月20日より募集開始すると発表した。

 シチズンマシナリーでは、NC自動旋盤の操作やプログラミングを学べるNCスクールを開催していたが、コロナ禍の影響で対面式での開催が困難になり、座学の講座に関してはオンライン講習に切り替えている。

 一方、NC自動旋盤の実機を使用し、工具セットから加工、寸法調整といった、段取り作業や機械加工を学べる、実技型の「加工実習コース」は、受講者がシチズンマシナリーに赴く必要があり、4月より開催を中止していた。しかし、「加工実習コース」は、募集後すぐに定員に達するほど顧客の人気が高いことから、このコースをオンラインで実現することが急務であると判断し、そのシステムを構築した。

 オンライン型「加工実習コース」は、事前に受講者に送る眼鏡型のビデオカメラと、顧客の工場とシチズンマシナリーを簡単にオンライン接続できるalkartstation(アルカートステーション)を組み合わせるシステム。

 顧客の工場にネットワーク設備が無い場合でも、アルカートステーションにより簡単に接続が可能。これにより、受講者、指導者がそれぞれの場所で同じ機種の機械を操作しながら、機械の操作、加工を学ぶことができる。顧客が受講後即戦力となるべく、シチズンマシナリー講師による丁寧な指導を心がけ、今後も定期的に開催していく。

 なお、座学によるオンライン型のNCスクールは、2020年3月よりプログラミングコースを開始し、受講者から高評価を得ながら毎月4回、定期的に開催をしており、これまで約130社が利用している。

■オンライン型「加工実習コース」概要

募集開始:10月20日~

開催:月1回 4時間

定員:3名

 画像・上/講師:受講者の動作を確認

 画像・下/受講者:講師の指示を聞きながら、メガネ型カメラで手元を映しながら操作

 ニュースリリース(シチズン時計)