国際協力銀行(JBIC)、大宝工業(大阪府)がフィリピンで実施するプラスチック製品事業に融資

・成長投資ファシリティにより、中堅・中小企業の海外事業展開を支援

 国際協力銀行(JBIC)は9月11日、大宝工業(本社:大阪府、國友省爾会長兼社長)のフィリピン法人DAIHO (PHILS.), INC.(以下、DPHI、拠点一覧)との間で、貸付契約を締結したと発表した。融資は、「成長投資ファシリティ」を活用し、三菱UFJ銀行との協調融資により実施するもの。

 この案件は、DPHIがフィリピンで行うプラスチック製品の製造・販売事業に必要な資金を融資するもの。

  大宝工業は、1937年創業の中小企業であり、射出成形や加工技術を基盤に、家電やOA機器、映像・音響機器、自動車等に使用されるプラスチック部品等の製造・販売を行っている。1998年、大宝工業は、アジア諸国向けOA機器等の輸出拠点としての役割が高まったフィリピンにおいて、プラスチック部品市場のシェアを確保すべくDPHIを設立した。大宝工業は、今回の資金調達を通じ、経済成長を続けるフィリピンにおいて、OA機器等向けのプラスチック製品の市場シェア維持及び拡大を企図している。融資は、こうした大宝工業の海外事業展開への支援を通じて、日本の産業の国際競争力の維持・向上に貢献するもの。

 JBICは今後も、日本の公的金融機関として、様々な金融手法を活用した案件形成やリスクテイク機能等を通じ、フィリピン等の成長市場における中堅・中小企業を含む日本企業の海外事業展開を金融面から支援していく。

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