・BCPも考慮した需要増への供給体制を構築し、2021年8月に操業開始へ
・日系自動車メーカーの車両軽量化へのニーズ拡大に対応するアルミワイヤハーネス生産能力増強
・BCPを考慮したグローバル供給体制の相互補完を可能に
・ベトナムの既存拠点の人的リソース生かし短期間の立ち上げを実現:2021年8月に操業開始へ
古河電気工業は9月2日、グループでワイヤハーネスをはじめとする車載用機能製品を製造販売している古河AS(本社:滋賀県犬上郡)が、ベトナムに第3の新拠点を設立、ワイヤハーネスの生産能力を増強すると発表した。
今回の新拠点設立は、主要顧客である日系自動車メーカーの車両軽量化へのニーズに応えるアルミ電線搭載ワイヤハーネス(アルミワイヤハーネス)の需要増に対応することが目的。日本市場および北米市場向けの生産拠点としてベトナムに新会社を設立し、ワイヤハーネスの生産能力を増強する。
古河ASの主要顧客である日系自動車メーカーでは、先進安全装備の追加や電動化に伴う車両の重量増の影響で、軽量化のニーズが一層高まっている。その対策として同社アルミ電線とα端子を組み合わせたアルミワイヤハーネスの技術・コストの優位性が顧客企業に評価され、同社のアルミワイヤハーネスの受注増につながると同時にその技術のデファクト化も進展している。
古河ASではその需要に応えるべく、現在アルミワイヤハーネスの主要生産拠点が立地するベトナムに第3の拠点を設立した。早期の立ち上げを図るために既存の2拠点(ホーチミン、ベンチェ)のリソースを生かして2021年8月に操業を開始する予定。
<新会社の概要>
新会社名称:Furukawa Automotive Systems Vinh Long Vietnam Inc.(FAVV)
設立場所:ベトナム社会主義共和国Vinh Long省Binh Minh町Hoa区Binh Minh工業団地
設立日:2020年6月22日
社長:山本崇
資本金:8百万米ドル
出資者:古河AS株式会社100%
売上計画:220億円(2024年3月期)