ROKI、約26億円投じて本社(浜松市)内にマスク生産工場新設

 ㈱ROKI(本社:静岡県浜松市)は9月2日、国の「サプライチェーン対策のための国内投資促進事業費補助金」の採択を受け、輸入に依存しているサージカルマスク等の国内自給率改善に向けマスク生産工場を新設すると発表した。

 ROKIは、「挑戦, 創造, ∞」を経営ビジョンに掲げ、フィルトレーション技術をコアに、モビリティ用の各種製品・サービスをグローバルに事業展開している。更に、市場環境が劇的に変化する中、次世代テーマの探求、独創的な最先端技術の創出に注力し、EV・FCVシステムなど、次世代モビリティビジネス領域・新事業領域における新しい価値の創造に取り組んでいる。

 昨今、新型コロナウィルスの感染拡大により、サージカルマスクの安定供給並びに品質に関して問題視されている。その状況下、ROKIがどの様に社会貢献をしていくかを模索検討し、国の「サプライチェーン対策のための国内投資促進事業費補助金」の機会も得られ、ROKIのフィルトレーション技術を活かしたマスク事業を展開していくことを決定した。

 現在ROKIは、医療機関・一般市場向け高機能サージカルマスクの製造販売の準備を進めている。また今後アフターコロナの時代においても、マスク事業は、生活スタイルの変化から、人々の安心安全の確保ならびに地域社会への長期的な貢献ができるものと考えている。現在取り組んでいるサージカルマスクの製造販売の先には、世界トップクラスの高機能、高品質なマスクの開発を推進し、よりよい人々の生活に貢献するとともに、今後浜松市と連携し、有事における地域対応を視野に入れ検討を進めていく。また、工場稼働後は弊社の地域貢献活動の一環として、子ども向けの衛生学習を兼ねた工場見学を計画していく。

<マスク生産工場概要>

所在地:静岡県浜松市浜北区中瀬7800 ROKI敷地内

規模:延床面積約3,747 ㎡、原反工場とマスク製造工場の併設

生産能力:月産最大2,000 万枚程度を予定

投資額:約26 億円(建屋、マスク製造設備、原反製造設備等)

稼働開始:2021 年春の予定

 ニュースリリース