・モータの小型・軽量化に貢献 オイル潤滑向け採用が増加
NTNは9月1日、電気自動車(EV)やハイブリッド車(HEV)に搭載されるモータ向けに開発した高速深溝玉軸受の量産納入を拡大していることを発表した。EV・HEV用モータの小型・軽量化が進む中、従来品の課題を克服し、高い回転性能を実現したことが評価されたもの。
EV・HEV用のモータは、省電費・省燃費化を目的に小型・軽量化が進んでいる。モータの出力トルクを維持しながら小型・軽量化を実現するために、モータ用の軸受には優れた高速回転性能が求められている。一方で、軸受を高速回転させるためには、遠心力による保持器の変形・破損などの課題があった。
NTNが2015年に開発した同商品は、材料の見直しによる保持器の高強度化とともに、主に保持器と転動体が直接触れるポケット部の形状工夫をすることで遠心力による変形を最小化し、高速回転対応を実現したもの。従来品と同一寸法のため、置き換えも可能。
同商品はグリース潤滑用に開発したものだが、オイル潤滑環境下での適用も可能で、使用条件によってはdmn値150万の高速回転にも対応する。近年、モータの発熱を抑えるために冷却効果が優れるオイル潤滑のモータが増加傾向にある中、オイル潤滑向けで多数の要望を受け、量産納入を拡大している。
今後、EV・HEVの普及に伴い、高速回転対応の同商品の需要はさらに拡大することが見込まれる。NTNは引き続き同商品を市場展開し、自動車の電動化および省電費・省燃費化に貢献していく。
詳細は、ニュースリリース
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