国際協力銀行(JBIC)、タイで日本企業が実施する樹脂成型品事業に融資

・成長投資ファシリティにより、中堅・中小企業の海外事業展開を現地通貨建てファイナンスを活用して支援

 国際協力銀行(JBIC)は8月28日、釜屋化学工業(本社:奈良県、平等敏夫社長)のタイ法人THAI KAMAYA CO., LTD.(以下「TKC」)との間で、融資金額17,000千タイ・バーツ(JBIC分)を限度とする貸付契約を締結したと発表した。融資は「成長投資ファシリティ」を活用し、民間金融機関との協調融資により実施するものであり、協調融資総額は25,646千タイ・バーツ相当。

 本件は、TKCがタイにおいて実施する樹脂成型品の製造・販売事業に必要な資金を現地通貨建てで融資するもの。同社向けの融資としては、2019年2月の融資に続くもの。

 釜屋化学は、化粧品容器等のプラスチック容器をはじめとする樹脂成型品の製造・販売を行う中小企業であり、1989年にTKCを設立した。TKCは、化粧品用の容器のみならず、家電部品や自動車部品等、取引先のニーズに合わせ多様なプラスチック製品を製造している。融資は、中堅・中小企業による海外事業に必要な資金を供給することで、海外における事業展開を支援し、日本の産業の国際競争力の維持及び向上に貢献するもの。

 JBICは今後も、日本の公的金融機関として、こうした現地通貨建て資金ニーズへの対応を含め、様々な金融手法を活用した案件形成やリスクテイク機能等を通じ、タイ等の成長市場における中堅・中小企業を含む日本企業の海外事業展開を金融面から支援していく。

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