・成長投資ファシリティにより、中堅・中小企業の海外事業展開を現地通貨建てファイナンスを活用して支援
国際協力銀行(JBIC)は8月24日、髙橋金属(本社:滋賀県長浜市、髙橋康之社長)のタイ法人TAKAHASHI METAL INDUSTRIES (THAILAND) CO., LTD.(以下「TMIT」)との間で、融資金額52百万タイ・バーツ(JBIC分)を限度とする貸付契約を締結したと発表した。融資は「成長投資ファシリティ」を活用し、滋賀銀行との協調融資により実施するものであり、協調融資総額は77百万タイ・バーツ相当。(1バーツは約3.37円)
本件は、TMITがタイで実施する自動車部品の製造・販売事業に必要な資金を現地通貨建てで融資するものであり、設備の増設に充てられる。
髙橋金属は、自動車部品を始めとする各種金属部品や金属洗浄装置の製造・販売を行う中小企業。同社は、タイを中心にアジアへ進出している日系企業等に金属洗浄装置を製造・販売するため、2011年にTMITを設立した。TMITは、今回の設備増設により、自動車部品の製造・販売事業を開始し、東南アジアにおける一層の事業拡大を企図している。融資は、こうした髙橋金属の海外展開を、タイ・バーツ建て融資により支援することで、日本の産業の国際競争力の維持及び向上に貢献するもの。
JBICは今後も、日本の公的金融機関として、こうした現地通貨建て資金ニーズへの対応を含め、様々な金融手法を活用した案件形成やリスクテイク機能等を通じ、タイ等の成長市場における中堅・中小企業を含む日本企業の海外事業展開を金融面から支援していく。