クボタ、約56億円投じて米国に小型建設機械の製造拠点を新設

・生産能力を増強、世界最大の小型建機市場の事業展開を加速

 ㈱クボタは8月17日、米国子会社Great Plains Manufacturing Inc.(以下、GPM)がカンザス州サライナ市に小型建設機械CTL(コンパクトトラックローダー)の生産拠点を新設、2022年から量産を開始すると発表した。堺製造所(大阪府堺市)で生産している北米市場向けCTLの生産の一部を米国に移管する。米国での生産拠点の新設により、顧客の要望にスピーディに対応できる体制を構築することで、小型建機事業の更なる拡大を目指す。

 北米は世界最大の小型建機市場であり、近年クボタは販売網の強化や製品ラインナップの拡充などにより、事業拡大を図っている。その一環として、2016年にはトラクタや建設機械に装着して使用する作業機器の開発・生産に強みを持つGPMをグループに迎え、顧客ニーズに基づいた開発・生産・販売などシナジーを発揮している。

 現在、北米向けの小型建機の大半を日本国内で生産しているが、消費地である米国で生産することで、リードタイムの短縮や為替リスクの低減などが可能となることに加え、GPM社内で建設機械を製造することで、作業機器との連携をさらに高度化することもねらいとしている。

<新製造拠点の概要>

所在地:アメリカ合衆国 カンザス州 サライナ市

規模:土地64.7万㎡、建屋7.4万㎡

投資額:約56億円(53Mドル)

生産品目:コンパクトトラックローダー1機種 SVL65

生産台数:3,000台(2023年、予定)

従業員数:120名(予定)

量産開始:2022年9月(予定)

<GPMについて>

社名:Great Plains Manufacturing Inc

創業:1976年(クボタ系列化 2016年)

代表者:Linda Salem(President and CEO)

所在地:アメリカ合衆国 カンザス州 サライナ市

従業員数:約1,500名

事業内容:農業機械用インプルメント、建設機械用アタッチメントの製造・販売

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