日精樹脂工業、20年4~6月売上は5.7%減の88億円

 日精樹脂工業が8月12日に発表した2021年3月期第1四半期(4~6月)連結業績によると、主力である射出成形機売上高が自動車関連を中心に需要が減少したこと等から売上高が88億3千8百万円(前年同期比5.7%減)となった。(数値表記は原文尊重、カッコ内は前年同期比)

 製品別売上高については、射出成形機売上高が61億2千2百万円(10.3%減)、周辺機器の売上高が3億9千9百万円(42.2%減)と減少したが、営業部品の売上高が14億3千6百万円(11.2%増)、金型等の売上高が8億7千9百万円(55.4%増)となった。

 利益面については、営業利益は4千9百万円(89.5%減)となった。経常利益は1億7千2百万円(71.5%減)となり、これらの結果、親会社株主に帰属する四半期純利益は1億1百万円(76.3%減)となった。

 4~6月期における世界経済は、新型コロナウイルス感染症の拡大により経済環境は急激に悪化した。国内経済は、新型コロナウイルス感染症の拡大の影響から企業の設備投資の減少等、厳しい経済環境が継続している。

 同社グループが属する射出成形機業界は、国内および海外において新型コロナウイルス感染症の拡大により経済環境が悪化したことから厳しい受注環境となった。

 日精樹脂2021年3月期第1四半期データ

■セグメント業績

<日本>

 自動車関連を中心に需要が減少したことから、売上高(外部売上高)は36億8千2百万円(32.5%減)、セグメント損失は3千万円(前年同四半期実績はセグメント利益3億8千7百万円)となった。

<欧米地域>

 2020年1月にNEGRI BOSSI S.P.A.を連結子会社としたことから売上高(外部売上高)は32億9千1百万円(91.2%増)となったが、自動車関連からの需要が低下したことおよびNEGRI BOSSI S.P.A.において新型コロナウイルス感染症拡大による都市封鎖(ロックダウン)等の影響により利益が減少したこと等からセグメント損失は9千5百万円(前年同四半期実績はセグメント利益1千9百万円)となった。

<アジア地域>

 自動車関連を中心に需要が減少したことから、売上高(外部売上高)18億6千3百万円(15.0%減)、セグメント利益は4千8百万円(67.8%減)となった。

■結業績予想などの将来予測情報に関する説明

 第2四半期連結累計期間(4~9月)の業績予測については現時点で入手している情報および社会情勢を鑑み、売上高182億円(前年同期比6.6%減)、営業利益2億円(同75.1%減)、経常利益2億7,000万円(同68.2%減)、親会社株主に帰属する当期純利益2億円(同63.5%減)に変更した。

 2021年3月期の連結業績予想については、現時点では新型コロナウイルス感染症拡大による影響を合理的に算定することが困難なことから未定とした。

 日精樹脂工業の2021年3月期第1四半期決算短信