日立建機、中央アジアのカザフスタンに鉱山機械のコンポーネント修理センターを設立

 日立建機は8月6日、関連会社であるEurasian Machinery LLP(本社:カザフスタン共和国アルマティ市、社長:ケマル・チェティネリ (Kemal Cetinelli))/以下、ユーラシアン マシナリー社)が、中央アジアの鉱山機械市場における技術サービス体制を拡充するため、カザフスタン共和国のカラガンダ地区に基幹部品となるコンポーネントの修理センターを7月に設立したと発表した。

 設立においては、同国の政府系機関のカザフ投資公社(National Company KAZAKH INVEST JSC )の協力を得て進めた。同センターでは、鉱山、建設、石油企業などで使われる超大型油圧ショベル、ダンプトラックなどを対象に、保守メンテナンスと共に基幹部品となるコンポーネントの修理、鉱山機械本体の修理を行う。

 日立建機グループでは、今後も成長が見込まれる中央アジア地域において、建設機械や鉱山機械の販売の拡充に加えて、技術サービスやソリューションを中心としたバリューチェーン事業を強化していく。

 カザフスタン共和国・キルギス共和国・ウズベキスタン共和国などの中央アジア諸国は、豊富な地下資源に恵まれて鉱産品やエネルギーの採掘が盛んに行われており、 近年は特に、隣接する中華人民共和国が進める一帯一路構想の下で、欧州につながる交通の要衝や今後の重要な経済圏として注目されている。

 日立建機は、1990年代から中央アジアに鉱山向け超大型油圧ショベルやダンプトラックなどを多数納入しており、同市場で高いシェアを有している。 2018年には、現地パートナーと合弁でユーラシアン マシナリー社をカザフスタン共和国に設立した。今回は、中央アジア市場での技術サービス体制をさらに拡充するため、同センターを設立するもの。

<コンポーネント修理センターの概要>

名称:Eurasian Machinery Component Repair Center in Karaganda

所在地:カザフスタン共和国カラガンダ地区

建屋仕様:鉄骨造地上2 階建て

面積 敷地:18,000㎡, 倉庫:2,500㎡, ワークショップ:5,250㎡, 事務所:800㎡

投資額:約500万ドル(約5億円)

従業員数:約50人

サービス内容:鉱山機械の保守メンテナンス、基幹部品であるコンポーネントの修理および鉱山機械本体の修理

 ニュースリリース