河村電器産業、福島県郡山市に新工場を建設

 河村電器産業(本社:愛知県瀬戸市)は8月3日、東北地方でのキュービクルや配電盤の生産能力を強化するため、福島県郡山市の「郡山西部第一工業団地」に国内では7工場目となる、新工場を建設すると発表した。

 現在、新型コロナウイルスの影響で経済は深刻な状況となり、景気先行きも不透明で様々な不安を抱えている。しかし今後、大阪万博(2025年)や名古屋アジア競技大会(2026年)の開催、2027年開通予定のリニア中央新幹線に関連し、商業施設やホテル建築などで都市再開発が見込まれる。それに伴い、キュービクルや配電盤などの電気設備の需要が高まると考えている。そういった状況が予測される中、現在、関東圏から関西圏の生産を暁工場(愛知県瀬戸市)が管轄しており、生産能力が限界となる可能性があると判断した。

 以上のことから、関東圏近郊に工場を新設することでこれらの問題が解消できると考え、キュービクルや配電盤の生産工場を福島県郡山市に建設することを決定した。

 新工場建設後は同社のキュービクルと配電盤の生産能力は現在の約1.4倍となる予定。また、地球環境へ配慮した設備(太陽光発電、蓄電池など)を導入し、従業員の職場環境にも配慮した工場づくりを目指す。

<新工場の概要>

名称:郡山工場(仮)

所在地:福島県郡山市上伊豆島一丁目

敷地面積:39,004.5㎡

延床面積:20,500㎡

生産品目:産業用の配電盤およびキュービクル

着工予定:2021年3月

稼働予定:2023年4月

生産高:約70億円(2025年4月時点)

 ニュースリリース